話が随分前後するのだが、冬のボーナスで念願の一眼レフデジカメを買ったのである。とうわけで今回はその自慢をしよう。そもそも、我が家は世間の親バカの例に漏れず何かというと飽きもせずに子供の写真ばかり撮りまくっていたのだが、常にデジカメ(コンパクトタイプ)と旧式の一眼レフを併用していた。Webで使ったり、後で色々加工するにはデジタルデータの方が便利だし、今や画素数はコンパクトタイプでも全く問題はない。それでも旧式の銀塩フィルム式を使うのは、発色とか色の深みがやっぱり違うと感じていたからだ。別に写真マニアでも何でもないけど、オリンパスの50mmレンズとAgfaのフィルム(感度は100)にはそれなりのこだわりを持っていた。
それにしても、出かけるときにいつもカメラを2台持って行くのは重たいし、カメラを持ち替えて写真を撮るのも面倒なので何とか一つにできないものかと常々思っていた。解像度はデジカメでも十分なので、後は発色と画の奥行きである。色の方は恐らくフィルムに依存するけど、デジタル加工で何とかすることは可能なはず。奥行きについては、フィルムどうこうではなくてレンズの差だと思っていた。だとすれば、デジカメでもちゃんとした光学レンズを持っている一眼レフタイプなら愛用のOM10に負けない奥行きのある写真が撮れるはずである。
ということで、実は一眼レフデジカメを買いたいというのは随分前から考えていたのだ。ただ、ちょっと前まで一番安いモデルでも20万円以上していて、さすがに手が出なかった。それで、キャノンがEOS kiss Digitalというモデルをレンズ付きで10万円ちょっとの値段で出したときにコレだ、と思った。他にも欲しいものはいっぱいあるし、ボーナスといってもこの不景気で随分さびしい額だし、実際に買うまでには結構時間がかかったけど、とにかく手に入れた。
で、使ってみると非常に快適なのだ。ファイルサイズは写真1枚につき2MBほどになるけど、メディアの方も256MBと大容量なのでまずは十分である。キャッシュを内蔵しているのでCFカードへの書き込みを待たず次の写真が撮れ、結構なペースで連写しても問題なく書き込める。あと、オートフォーカスというものがこんなに便利なものとは知らなかった。撮りたいと思った瞬間には常にピントが合っているのでシャッターチャンスを逃すことがほとんどない。もちろん、こういったことは最近のAF一眼レフカメラなら別にデジカメじゃなくても当たり前にできることだが、撮った写真をそのままデジタル加工できるメリットはやはり大きい。(自分で加工するワケじゃないけど)何せ、今まで使ってたオリンパスは露光だけはかろうじて自動だけど、フォーカスから巻き上げから全部手動という旧式モデルだ。その分ほとんど電池を使わないので、ボタン電池だけで1年以上使えるのは重宝した。ヨーロッパからアフリカまで一緒に旅したカメラなので思い入れはあるけど、やっぱり楽な方がいい。このカメラは太郎が小学校高学年くらいになったら譲ろうと思う。やっぱり最初はシンプルなものから入った方がいいような気がする。操作方法は全然シンプルじゃないけど
最近仕事が忙しくてなかなか出掛ける機会がないけど、たまに出掛けると手軽さに任せてバカほど写真を撮りまくっている。デジタルデータはいくら溜めても物理的な”場所”を取るワケじゃないけど、ハードディスクの容量は確実に消費する。この調子じゃ近々ハードディスクも増設しなければ。うーん、どうしたものか。