秋は忙しいのだ。まだ運動会の興奮も冷めやらないうちに、今度は遠足だ。その翌日、昨日は香織の職場の友達が遊びに来てくれた。来月には七五三をやるし、外国から友達は来るし、保育参観もあるし、恐竜博も見に行かないといけないし、もう予定がいっぱいなのだ。
遠足は去年もやっぱりこの時期にあったのだが、去年は遠足そのものよりお弁当が嬉しかったらしく(普段は給食)、そればかり言っていた。今年もお弁当は当然楽しみだったようだが、遠足そのものについても2週間前からカレンダーに付けた印を見ながら毎日指折り数えて心待ちにしていたのだ。
カレンダーといえば、まだ数字が全部読めるわけではないものの、今日を起点に、印を付けた日までの日数を数えることはいつの間にか出来るようになったのである。「きょう、どこ~?」とまず今日の位置をカレンダー上で確認し、「いち、にい、さん、3や。あと、3でえんそくや」などとやっている。何というか、特に何も教えなくても色々出来るようになるものだ。保育園ってありがたいな。
ところで、母の職場の友達が来るというのがこれまた結構なイベントで、太郎も父も初対面ながら色々話を聞いたりしていたので非常に楽しみにしていたのだ。太郎に至っては、自分の名前ですら怪しい覚えたてのひらがなでその人の名前を一生懸命練習していて、これは先方にもなかなか好評だった。彼女を仮にSSさんと呼ぼう。仮にも何も名前のイニシャルなのだが、父と同じバックグラウンドを持つある非常にニッチな集団においてはこのイニシャルにほろ苦くも懐かしい響きがあったりするのだが、それはそれとして。北のSS、南のSS…ってだからそれは置いといて。 私が彼女に並々ならぬ興味を抱いたきっかけは、香織から聞いた彼女が中学生の頃のあるエピソードである。ここでそれを紹介しようと思ったのだが、いつかこの駄文が本人の目に触れないとも限らず、不愉快な思いをしてもいけないので止めておこう。えーとその、ハードウェアハッキングは凄いと思います。
昨日そのSSさんが来てくれたのだが、初対面なのになぜか昔からの知り合いのように自然に話ができる人で、太郎もごく自然に馴染んでいた。何か底知れぬパワーを持っているのかも知れない。SSだし。しつこいですか、すいません。すっかり遅くまで引き止めてしまったが、とても楽しかったので是非また来てください。