自転車

投稿者: | 2005年11月22日

買ってからしばらくの間完全に放置されていた太郎の自転車。この夏にようやく乗れるようになり(補助輪付き)、一度も団地の敷地から出たことがないクセに太郎も随分自信を持っているらしい。その根拠lessな自信は父親譲りですか。
先日、母が昔やっていた楽団の演奏会を聴きに行っている間、父と近所の公園に行こうかと提案すると、大胆にも自転車で行くと宣言した。ま、徒歩でも行ける程度の公園で、大通りを通る必要もなく歩道もしっかり整備されている。初めてのサイクリングにはちょうどいいかもしれない。
しっかりとヘルメットを被り、いざ出発。一生懸命漕ぐのはいいけど、ちゃんと前を見ないと危ないじゃないか。ペダルを漕ぐ足に意識を集中しないと足が外れてしまうらしい。それでも楽しいらしく、「うわははっ」とか笑いながら漕いでいる。だから前を見ろって。公園に着くと、自転車はある程度気が済んだらしく道端に止めるとさっさと遊びだした。まぁいいけどね。
その公園で、お父さん、お兄ちゃんと遊びに来ていた保育園の友達に遭遇。サッカーのまねごとに混ぜてもらってしばし一緒に遊ぶ。しかしアレだね、ちゃんと教えれば、4歳児でもそれなりにルールに則ってボールで遊べるんだね。太郎は球技は全くできない。教えもしてないけど、その、運動神経というか何と言うか、親の贔屓目に見ても球技の才能はなさそうである。あーこらこら、手で触っちゃいかん。わざわざ止めてから蹴ってるのになぜに空振りする。いや、そっちに転がしても仕方なかろう。「たろうくん、あんな、こっちにむかって、けるねん。わかった?」と丁寧に説明してくれている子は同い年なんですけど。お父さん、お兄ちゃんのみならず同い年のお友達にまで優しく気を遣ってもらいながらやたらと嬉しそうな太郎。もしかして、アホか?ま、父親がこんなんだからある程度は諦めてくれ。自慢じゃないけど太郎の父は幼少の頃、母方の田舎では「あの子はダラ(馬鹿)じゃなか?」と心配され、地元の中学校ではなく私立の男子校に行くことを知らせた時に「遂に公立の中学校にも入れて貰えなんだか」と祖父を悲しませたくらい、ぽわわ~んとした子だったらしい。
ひとしきり遊んだ(遊んでもらった)後、公園を自転車でぐるっと廻ってから帰った。帰り道、横断歩道を渡った後そのまま正面の壁に激突した太郎を見て「わざとやね、楽しいんやね」と微笑んでいたおばさん、申し訳ない。わざとじゃないんです。

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