一般に「インターネットする」と言えばWebページ(これも一般には「ホームページ」か)を見て廻る、つまりブラウズすることを指すことが多いようです。この、主にhttpプロトコルを用いたサービスはインターネットを使ったサービスのごく一部に過ぎず云々という話は置いておくとして、HTMLというマークアップ言語で書かれたコンテンツを見るのに使うのがWebブラウザと呼ばれるプログラムです。早い話がInternet Explorer(以下IE)とかNetscapeなんちゃらとか、そういう奴らです。私が初めて使ったブラウザはNetscape Navigator(以下NN)でした。バージョンは3になってたかな?その頃はまだ今みたいにIEのシェアも大したことなく、IEでなければ正しく表示できないページが目に付くということもなかったと思います。むしろ、特定のブラウザの特定のバージョンに特定のプラグインを入れないと正しく動作しないなんてページがゴロゴロしてたような気がします。
IEというMicrosoft製のブラウザは私が知っているVer.3の頃から既に標準を無視した独自拡張を多用していたのが気に食わず、しかもセキュリティがお粗末というのが(アンチMS派の)定説としてまかり通っていたため、メインで使ったことはありません。主にNN、更にNetscape Communicatorと使って来ましたが、Ver.6になった頃からIEに負けず劣らず重くなり、その頃出会ったOperaに乗り換えました。バージョンは5だったと思います。それ以来、メインはずっとOperaで現在の8.1に至っています。以前はネットバンキング等でIEでなければ認証してくれなかったりもしたのでそういう時だけIEを使っていましたが、今ではIEを使うことはまずありません。そもそも家でのメインの環境はLinuxにしてしまったので、IEは使いたくても使えません。いや、手がないことはないのですが、面倒なことするくらいならノートパソコン(Win2000)のIEを使います。ちなみに、OperaはLinuxを含め色んなプラットフォームがサポートされていて、全く同じ使い勝手なのが嬉しいところです。
最近はオープンソースのFireFoxなんかもシェアを伸ばしているようで、こちらはマルチプラットフォームのサポートに加えオープンソースというのが魅力的で、実際に試しはしているのですが、既に馴染んだOperaの使い勝手からなかなか離れることができません。
さて、WindowsやMacのユーザーにはあまり馴染みのないものですが、キャラクタベースのWebブラウザというものが存在します。テキストブラウザと呼ばれることの多いそれらは、「絵や写真なんていらねぇ。文字だけ読めりゃ十分だぜ」派のブラウザです。端末エミュレーターやWindowsのコマンドプロンプトで動作し、表示はもちろん文字情報のみ、操作もキーボードからのコマンド入力のみというCUIなプログラムです。これがなかなか便利で、Operaがメインとか言いながら実は使用頻度はこっちの方が高かったりします。調べ物をする時、ニュースをチェックする時、日記を含め、読み物系のサイトをチェックする時など、文字情報だけで事足りることは意外に多いのです。Operaの売りの一つは「軽量」ですが、ややこしい動作を一切しないテキストブラウザは動作の軽さでは比較になりません。しかも、画像等のサイズの大きいファイルを読み込まないのでページの読み込みも非常に早いのです。Linux等のシステムでは、WebブラウザとしてだけでなくHTMLで書かれたマニュアルを読むのに使ったりもします。lynxやw3mといった所が有名で、私はLinuxではw3mを使っています。lynxの方はWindowsにもネイティブで移植されているので、職場では専らWindows版のlynxを使っています。以前は文字コードの自動判定がイマイチだったり、UTF-8でエンコードされたページは処理できなかったりといった問題があったのですが、今はほぼ直っているようです。
今ひとつの利点として、画面の隅に黒い窓が開いていてもWebブラウザには見えないので、仕事中に堂々とWebのチェックができるというものがあります。すみません。たまにサボってます。