若いうちは筋肉を使うと翌日に筋肉痛になり、歳を取ってくるとそれが翌日じゃなくて翌々日だったり数日後だったりになる、というのはよく聞く話である。私の場合、比較的若い頃、それこそ10代の頃から筋肉痛が翌々日以降に来るという経験があり、30代の今も翌日に筋肉痛になることもあったりして実のところよく分からない。25歳くらいの頃だったか、スキーに行って、散々脚の筋肉を酷使して強烈な筋肉痛を予想していたのに2日経っても3日経っても症状が現れず、安心し始めた5日目位に見舞われて驚いたことがある。多分それが潜伏期間の最長記録だろう。
日常的に身体を使っている時というのは、当然ながら滅多なことで筋肉痛にはならない。かつて「荷揚げ」という、かなりハードな肉体労働をしていた頃はそれこそ筋肉痛とは無縁だった。ちなみに、荷揚げというのは建設現場で資材の移動をする仕事で、主に人力で内装材などを運ぶのである。石膏ボードであれば重量にして階段を昇る時は40kg、水平移動なら60kgを持って走り続けることが要求される。これは言わば標準で、私がいた会社では班長クラスはこの5割増し程度をこなしていた。私も班長だったので、それなりに頑張っていた。
若い頃はともかく、今やただの弛んだオッサンである。今年度に入って仕事が楽になったのでスポーツジムなんぞに通ったりもしているのだが、若い頃と違って効果もなかなか目に見えてこない。筋肉痛の話に戻ると、ジムに通い始めて初めの何回かは翌日に筋肉痛があった。だいたい週1回くらいしか行かないのだが、それでもそのうち筋肉痛はなくなった。たまに、間が空いて2週間振りに同じメニューをこなしたりすると翌日に軽い筋肉痛になることもある。そう、翌日になるのだ。若返ったのか?まさか。
特に根拠はないのだが、筋肉痛になる、ならないということだけでなく、筋肉痛になるまでの時間というのも普段の運動量に依存しているように思える。つまり、身体が運動に慣れている状態では筋肉痛は起きにくく、起きた場合比較的早い時期に起きる。普段全く運動していないと、たまに身体を使えば必ず筋肉痛になり、しかもかなり遅れてやってくる。どうだろう。実は、このところ(プライベートが)何かと忙しく、3週間程ジムに行けていなかったのだが、昨日ようやく行ってきたのである。3週間振りだったが頑張ってほぼ普段通りのメニューをこなしたのだが、今日の夕方現在、全く筋肉痛を感じないのだ。この3週間で、何ヶ月分か後戻りしてしまったのだろうか。