DVD編集

投稿者: | 2006年1月11日

いつの間にやら我家にはDVDレコーダーに加え、PC用のDVDドライブも妻と私のデスクトップマシンの両方に付いている。今のところほとんど活用していないが、単なるバックアップ用途以外にも使い道がないだろうか。ということで考えついたのが、DVDレコーダーで録画したものの編集である。KDDIの光プラスTVに加入して以来、海外ドラマや映画などを結構なペースで録画している。今まではメディアの安いDVD-Rを使っていたが、これだとCMのカットができなかったり、何かこう、今ひとつカッコよくない。そこで、番組の録画には編集可能なDVD-RWメディアを使い、必要な編集の後DVD-Rにコピー、DVD-RWメディアは再利用する、という方法を思いついた。早速AXNでやっているLOSTという番組をDVD-RWメディアに録画しているのだが、今のところ、コピーのやり方が分かっていない。色々試そうと思っているのだが、折角だからメモを残しておこう。

DVDの編集については私の思いつきで、私が担当することになっているので、出来れば私の環境で作業できた方がよい。DVDドライブの付いた私のマシンはLinuxが載っている。職場でマザーボードが死んだマシンから貰ってきたDVDドライブを付けた後、CD-ROMが読めることは確認したもののDVDをどう扱えばいいのか全く知らない。DVD関係のパッケージをいくつかインストールして試しに録画済のDVD-RWメディアを読んでみたが、どうも認識していないようだ。手動でのマウントを試みたが失敗。ファイルシステムがISO9660じゃいけないのかと思いDVD専用のUDFとかいうファイルシステムでマウントしようとしたがやはり出来ない。このあたりでLinuxで頑張るモチベーションがかなり低下してしまう。

妻の許可を得て、Windows環境で再トライ。やっぱり読めない。色々調べて、ファイナライズという処理をしなければ録画したレコーダー以外の機器では読めないということを知る。VRモードで記録したDVD-RWメディアの場合、ファイナライズ後も追記が可能で、アンファイナライズも出来るらしい。CDと違って色々複雑だ。そこでレコーダーでファイナライズの処理をする。結構な時間(数十分)がかかった。もう一度Windowsマシンのドライブで読もうとするが、やはり読めない。Windowsのネイティブではファイルシステムを読まないのだろうか。DVDドライブを買ったときに付いてきたソフトを一通り入れて、オーサリングソフトを立ち上げて読みに行くとちゃんと読んでくれた。このとき、エクスプローラーで確認するとちゃんと中身が見えている。念のため、中身をLinuxマシンの方にもコピーしておく。ちなみに、オーサリングソフトでこのコピーから映像を読み込もうとすると出来なかった。また、ソフトを立ち上げていない状態で別のファイナライズ済みDVD-RWメディアを読もうとしたがこれも失敗。今のところ原因は不明だ。
とにかく、無事に取り込むことは出来た。ファイナライズ前にレコーダーである程度編集していたのだが、メニューのタイトルやサムネイル画像は消えていた。また、CMをカットした部分はシーンが分割されていた。改めて編集する。シーンのカットはきめ細かく出来るが、シーンのタイトルを編集できないなど、今ひとつ使い勝手は良くない。ま、おまけで付いて来るソフトだから仕方ないか。ある程度編集して、DVD-Rに焼こうとした時に問題を発見した。サイズ超過である。元々、4.7GBのメディアなら6時間記録できるEP画質で録画し、1時間番組(実質40分強)を6回分、後でCM部分をカットしているから、きっちり詰めれば8回分を1枚のメディアに収められると目論んでいた。6回分なら余裕のはずである。それが、200MBちょっと足りないと抜かすのである。どうやら、独自のメニュー画面を付けているのも原因のようだが、そんなにデカイのか。番組終了時のテロップなど不要なシーンを更に数秒間ずつカットすると数10KB程度小さくなるが、とても200MBはカットできない。仕方なく、5話分で1枚のDVD-Rを作ることにする。
いきなり書き込むのでなく、まずイメージファイルを作成することにする。これがとんでもなく時間がかかるようなので、実はまだやっていない。CPUの性能にもよるのだろうが、数時間はかかるようだ。DVDの映像記録にはVideoモードとVRモードがあって、DVD-RはVideoモードでしか記録できない。RWの方は両方対応しているのだが、編集できるのはVRモードだけなので通常はこちらで記録している。オーサリングソフトで取り込んでプロジェクトとして保存した後でフォルダの中を見ると、vroという拡張子のファイルが出来ている。これがVRモードの生ファイルで、Videoモードだとvobファイルらしい。DVD-Rに焼くイメージはVideoモードで作るので、再エンコーディングしなければいけないのだろう。そりゃ時間もかかるわけである。もし、DVD-RWにVideoモードで録画すればこの過程を省略できるのであれば、今後はその方がいいかもしれない。編集はPCでやると割り切ればいいのだ。

もう一度Linuxの可能性を試してみる気になった。Windowsのオーサリングソフトが作成したvroファイルをLinuxマシンにコピーして、xineというソフトで再生してみた。出来るじゃないか。出来るのだ。もっとも、品質はよろしくない。特に音声が途切れがちになる。メッセージボックスが出て、最適化されてないからちゃんと再生できないよ、しっかりチューンすればよくなるよ、というようなことを言われる。別にPCでDVDを観ようとは思っていないので無視する。次に、kinoという編集ソフトで読み込めるかどうか試してみた。失敗。vobファイルなら読めるのだろう(未確認)。やはり、Videoモードで録画するべきか。試しに、ファイナライズしたDVD-Rメディア(当然Videoモード)をマウントしてみた。できる。ファイルシステムもISO9660で問題ないらしい。xineでの再生も問題なし。もしかしたら、VideoモードならDVD-RWも直接Linux機で読めるかもしれない。LOSTの次の放送は日曜日。一度試してみよう。

(追記)

その後、色々調べてみるとvobファイルであってもオーサリングソフトで編集した後イメージファイルを作る段階で再エンコーディングは必要らしい。にしても、VideoモードのDVD-RWメディアならLinuxで直接読み込める可能性は高い。また、kinoでの編集については入力ファイルはvroだろうがvobだろうが直接は読めず、avi等に変換する必要があるらしい。ffmpegやdvd::ripというツールで出来るそうだ。都合2回も再エンコーディングするなんて随分非効率だが、Videoモードというのはそういうものだと諦めるしかないのか。一応、DVD-RメディアへのVRモード記録というのも可能だそうだが、対応する機器が少ないらしい。ま、多かろうが少なかろうがウチのプレーヤーで読めなければ意味はない。まだ色々調べないといけないし、なかなか本腰を入れて取り組む根性が出ないがとりあえずLinux環境のみで何とかなりそうではある。まだDVD-RもRWもブランクメディアは十分に残っているので、まぁ焦らずにのんびりやっていこう。

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