太郎の母親はコンピューターの専門職と言ってよい仕事だし、しがない土木技術者のたろ父もコンピューターは多用します。泥臭い業界の中では比較的使いこなしている方なので、周りからはマニアとかハッカーとかオタクとか、色々誤解されたりもします。実際に我が家のコンピューター環境は設備だけならちょっとしたSOHO並みかもしれません。なので、そんな環境で育っている太郎はさぞや恐ろしいデジタルキッドなのではないかと考える人がいても不思議はありませんし、たろ父の職場ではよく言われます。
ところが、子どもは設備環境だけでは育ちません。いや、もう少し大きい子ならば、あるいはもっと学習能力の高い子どもなら勝手にどんどん学んでいくということもあるのかもしれませんが、太郎は少なくともまだその域には達していません。我が家にはパソコンは沢山あるけど電子ゲームの類が一切ないので、むしろ同世代の子どもに比べて機械ものには疎い方です。ニンテンドーDSをバリバリ使いこなす同い年の子の傍らで、友達に貸してもらったたまごっちのボタン3つというシンプルなインターフェイスに四苦八苦しています。パソコンのGUIなら下手な団塊世代より上手かもしれませんが、ゲーム機や携帯電話に多いボタンインターフェイスには弱いようです。テレビやDVDのリモコン操作もなかなか覚えられません。ちなみに、たろ父もボタン操作は苦手です。
ゲーム機は別に絶対禁止というわけでもなく、DSやWiiは買おうとしたこともあったのです。Wiiなんて発売前からAmazonで予約までしていたのですが、直前になってやっぱり買うならDSがいいと予約を取り消し、さりとてDSは品薄で手に入らず、そうこうしているうちにやっぱりWiiがいいということになり、でもやっぱり品薄で手に入らず、今に至っています。正直に言うと、たろ父はゲーム機なんてどうでもいいんです。自分自身はゲームにハマったことはないし、太郎もそんなにのめり込むこともないんじゃないかと思っています。だから逆に、無いなら無いで別に困ることもないかな、とも思います。むしろ危ないのは母親かも。ゲーム機購入に一番乗り気なのも彼女です。今でもPC上のエミュレーターでよくファミコンとかスーファミのゲームで遊んでるし。
ま、色々約束もしているのでWiiについては定価かそれに近い値段で買えるようになったら買います。それとは別に、せっかく環境が整っているのだからパソコンも使えるようにします。我が家のパソコンはたろ父専用ノートPCが壊れた後も4台が稼働し、更にたろ父の前の職場から払い下げてもらったサーバー機が加わりました。これを機に1台を太郎用にセットアップし直し、一番古くて低スペックながら24時間稼働で頑張っていたLinuxサーバーは新たに加わったWindowsサーバーでリプレースして退役させて、1人1台プラスサーバー1台のシンプルな体制に移行することにしました。今はまだ太郎が使うのはペイントなどのお絵描き系と、「すきすき算数小学1年」くらいなので、太郎のマシンは母親の画像処理系作業と共用です。
パソコンもちゃんと使いこなせるようになるのはまだまだ先でしょうが、将来役に立つ可能性の高いスキルなのでぜひ身につけてもらいたいと思います。