小学生や中学生の子供に携帯電話を持たせることの是非については賛否両論色々とあるわけですが、ウチは「安く手に入るのならあってもいいかな」という感じで、あまり真剣に考えていませんでした。ところが、このたびまだ小学校に入学すらしていない太郎に買ってしまいました。だって安かったんだもん。
太郎の両親はJ-phone時代からのSoftbankユーザーで、そんなにヘヴィな使い方はしないので料金は2人合わせて月5000円程度です。今年に入ってSoftbankから基本料が980円/月という料金プランが出て、更に子供用を謳った、その名もコドモバイルという東芝製の機種が発売されたので、ちょっと早いけどゆっくり慣れさせればいいか、ということで買っちゃいました。(ほとんど思いつき)
太郎が電話を本当の意味で「携帯」する必要が出てくるのは、学童保育の後に1人で習い事などに行くようになってからでしょう。小学校が(学童保育も)道路を挟んで住んでいる団地の目の前という環境では、日常の通学では全く必要ありません。だったら別に今買う必要はないんじゃないかと言えば全くもってその通りです。だから思いつきだってば。いいんだよ、安いから。そんなわけで、件の端末は太郎の手に渡ったその日以来一度も家から外に出ていません。今までは家の固定電話を使っていた、父への毎日の「きょうはいつかえってくるの~」コールが現在のところ唯一の用途です。ちなみに、発信も着信も登録した相手としか出来ないように制限していて、Softbankのたろ父携帯への通話は21時までなら無料です。これだけでも月額基本料の半分以上ペイするのでいいんです。(言い訳)
この端末、子供用と謳っているだけあってGPSはもちろん、防犯ベルに連動した緊急通報機能など、必要と思われる機能は全て搭載されています。ただし、それらを全てフルに活用しようとすれば色々と追加料金がかかってきます。月数百円程度ですが、さしあたって必要ないものにはお金をかけたくありません。だったらそもそも携帯電話なんていらないじゃん、というツッコミは却下します。そんなわけで、現在太郎の端末は両親の携帯電話と家の電話以外には電話をかけることも受けることもできず、インターネットにも接続できず、GPSで測位はできるけど地図を表示したりはできないので緯度・経度が分かるだけ、と極めて制限された状態です。もちろん、太郎はそんなことは全く気にしていません。通話とメール以外にも色々できることは何となく知っているようですが、それらを自分が使いこなせるとは思っていないようです。実際、アドレス帳から発信する方法を教えたにもかかわらず毎回父の電話番号(覚えている)を打ち込んで掛けています。年寄りかよ。
実は、太郎にとってWebアクセスやら発着信の制限なんて out of 眼中 にしてしまう、とっておきの機能がこの端末にはあるのです。それは「くーまん」です。ある時期以降に発売された東芝製の端末にはもれなく住んでいるというキャラクターのくーまん、オフィシャルサイトの説明によると星の輪熊の赤ちゃんとのことですが、「~でふ」というほんわかとした語り口で結構シュールなことを口走ったりして、確かに見ているだけでも結構面白く、人気があるのも頷けます。特に操作を要求せず、ただ見ているだけでよいというのもこの手の機械に弱い太郎には好都合です。
ま、本当に必要になるのがいつなのかは分かりませんが、その頃までに物珍しさが抜けて単なる道具になっていればいいでしょう。