順番は前後するのだが、忘れてしまうのも勿体ないのでちょっと前の話を書いておこう。先月だったと思うが、たろ父が学童保育にお迎えに行った時のことである。相変わらず帰りの準備に時間がかかる太郎を待っている間、顔見知りの子供たちと少し話をしていた。ひょうきん者のはるちゃんが「さよオナラ」(オナラを強調)と言い残して去っていくと、近くにいた知らない女の子が寄って来た。「こんにちは」と挨拶すると、いきなり「さよオナラ」である。更に、「イルカはいるか?」「カエルが帰る」などと立て続けに駄洒落を連発してきた。小学生にオヤジギャグで負けていてはオヤジの名が廃るので、こちらもシンプルかつストレートな駄洒落で応戦したのは言うまでもない。なに、相手は所詮小学生(後で一年生と判明)、すぐにネタが尽きていた。まいったか。こちとら伊達に長年オヤジやってないっちゅうねん。
その晩、一緒に風呂に入りながら太郎とその話をして、駄洒落の何たるかを理解していない太郎に簡単にレクチャーしてやったのだ。太郎も面白がって色々言ってみるのだが、上手下手以前にまず駄洒落として成立しない。一番の基本である駄洒落も満足に作れないようでは、この先大阪で生きていくのに先が思いやられる。散々試行錯誤した挙げ句、のぼせる直前にようやく一つ形だけは成立するものができた。
おっちゃんが、お茶を飲む
面白くも何ともないが、太郎が自分で考えた記念すべき第一作である。ここに記録を残すので、しっかり精進して芸を磨いて欲しい。