ウチは集合住宅の1階に住んでいます。こちらに越してくる前も社宅の1階でした。これまで特にトラブルもなく、むしろ元気の良すぎる男の子がいても階下への迷惑を考えなくてよいとか、ベランダで気兼ねなく水を流せるとかのメリットが大きいので気に入っていました。1階は不用心だとよく心配されていたのですが、被害に遭った経験がないのでのんびり構えていて、お世辞にも防犯意識の高い家ではありませんでした。でした。過去形です。
連休の前半、数時間の外出中に見事に空き巣に入られました。ベランダに面したガラス戸のクレセント錠の所を指が入るくらいだけ小さく割って解錠し、中を物色して玄関から出ていくという典型的な手口です。プロらしく短時間で物色して現金を狙ったらしく、高価だけど嵩張って足も付きやすいパソコンやデジカメには手を付けていませんでした。現金は結局見つけられなかったようで、仕方なく図書カードと宝石類を盗っていっていました。現金はかなり苦労して探したらしく、洗濯機の中まで引っぱり出したりしていましたが無いモノは見つけようがありません。財布は持って出ていたし、家には普段から現金は小銭しかありません。ちなみに、財布の中だって小銭しか入っていないことがよくあります。参ったか。(何がだ)
手口から見てプロの仕業、しかも犯人は逃げた後ということで、来てくれた警察の対応ものんびりしたものでした。一通り現場検証をして指紋採取なんかもするのですが、「どーせ見付かりっこねーよ」という諦めモードが漂い、犯罪現場の緊迫した空気はあまり感じられませんでした。それでも珍しい道具が次々と出てくるので太郎は興味津々、お巡りさんに色々質問していました。
被害届を書くときに「盗難」という漢字が出てこなかったおバカなたろ父に「そうですよね。こんな字、普段書くことないですよね」と優しく慰めてくれた若いお巡りさん、あんたいいヤツだな。
被害額としてはマシな方なんでしょうが、誰かに家中を物色されたというのは気分の悪いものです。二次被害に備え、翌日さっそく防犯対策を講じることにしました。まずセコムに電話してみたのですが、賃貸だと機器の取り付けに一々所有者の許可を取る必要があって難しいようです。インターネットで検索してみると、賃貸住宅でも使える防犯グッズも色々あるようです。近所のホームセンターにも特設コーナーがありました。さし当たり、ベランダからの侵入対策としてスライド式の補助錠とセンサーアラームを購入し、最初から付いていたのに使ったことがなかったクレセント錠をロックする鍵も必ず使うように決めました。侵入を完全に防ぐことはできませんが、かなり面倒になったはずです。赤外線センサーで自動点灯するセンサーライトも付けたかったのですが、電源を引き出すのが日曜大工では難しそうだったので諦めました。
更に、ピッキングやサムターン回しといった玄関からの侵入への備えとして玄関ドアにもICカードを使った補助錠を取り付けます。こちらはネット通販で購入しました。これももちろん完璧ではありませんが、無理矢理侵入しようとすればかなり大掛かりにドアを破壊する必要があり、エレベーターホールから丸見えの我が家の玄関では難しいはずです。
付け焼き刃というか、泥縄というか、今更ですが我が家のセキュリティレベルは以前からは飛躍的に向上したはずです。来るなら来やがれ、泥棒め。
嘘です。来ないで下さい。何も盗られなくても、窓ガラスを割られるだけで1万円近い出費は痛いです。入るのに苦労する割には、大して盗るものもないですよ。