去年の5月に4匹もらってきたメダカですが、去年の夏に増えた第2、第3世代と共に越冬して4匹ともまだ健在です。今年の春に水槽も一回り大きなものに新調し、水草も新しいのを買ってきて環境はグレードアップしています。今年も6月頃から産卵しているのですが、去年ほど真剣に保護していないので今年生まれで成魚と同じ水槽で食べられることなく生きていけるまで成長したのはまだ1匹だけです。去年の経験では、産まれた卵は成魚に食べられないように隔離してやるとかなりの高率(8割以上)で孵化します。水草が沢山茂っていて、餌も十分に与えられている状態では特に隔離しなくても半数程度は孵化しているように思います。しかし、稚魚が成魚と同じ水槽にいて食べられない程度の大きさまで生存する確率は非常に低いようです。生まれてすぐの頃は底の砂利に潜り込み、出ることができなくなってそのまま埋まってしまう稚魚が沢山います。その段階を生き延び、餌を食べるようになると今度は水面近くのごく浅いところを泳ぐようになります。この状態が成魚に食べられる危険が一番高いようです。昨シーズンでは、一切保護なしで生き延びたのは成魚の活動が鈍り始める秋口に生まれた1匹だけでした。
今年の方針は、太郎の観察用に特別に保護したものを除いてメスを捕獲してぶら下げている卵を直接採取することはせず、水草に付いているもので比較的取り易そうなものだけ採取して別の容器(100円ショップで買ってきたアクリル製の調味料入れか何か)に移します。また、水面近くに稚魚が漂っているのを発見したら直ちに保護して同じく別容器に移します。この容器には砂利は稚魚が潜り込めない程度しか敷かず、ある程度成長したら順次大きい水槽に戻すことにします。
太郎の観察用には更に別の容器を準備し、先週メスから直接採取した卵10数個と水草が入れてあります。容器を100円ショップで買ってくる前の日に採取しておいた卵は小さい茶碗に少しの水を入れた状態でベランダに放置していたら日中の気温で茹で卵状態になりかけていましたが、明らかに死んで白く濁ってしまった卵を除いてペットボトルに入れて置いたところ、ちゃんと育っているようで先日無事に数匹が孵化しました。太郎の観察用容器では、3日前に太郎が観察している最中に最初の数匹が孵化しました。孵化の瞬間こそ見逃したものの、観察して絵を描いている間にも「あれ。もういっぴきいる」「あ、またふえてる」と次々に孵化し、太郎はとても嬉しそうでした。夏休みの間観察記録を付け、2学期にある程度成長したメダカを学校に持って行こうと思っています。
相変わらず太郎より親の方が一生懸命なのはどうしたものか。