土曜日に、学童保育の保護者が企画した日帰りスキーツアーに参加して兵庫県方面のスキー場に行って来ました。太郎は昨年初めの志賀高原に続いて2回目のスキーです。参加したのは小学校低学年を中心に子供17名とその親たちです。同じ主要メンバーで今シーズンに一度2泊3日のスキーもやっていて、子供達の多くは今回がその時に続いて2回目ということでした。日帰りということで時間の余裕がないのでスクールには入れず、子供達をレベルごとに班分けして親が分担して指導するという計画です。たろ父も事前準備をちょっとだけ手伝いましたが、主要メンバーに優れた企画力と実行力を持った人が揃っていて、仲良し家族の合同スキーの枠を超越した本格的な企画でした。
関西地方が寒波に見舞われたこの日、朝7時前に大阪を出発したバスが約3時間かけて現地に到着したとき、あいにくと雨が降っていました。ところが着替えやレンタルスキーの受け取りを終える頃には雪に変わり、結局1日中雪が降り続いていました。寒かったけど、雨よりはマシでしょう。
子供達は4つの班に分けられ、太郎は全くの初めてではないのですがビギナーチームです。たろ父は全く見ていないのですが、一緒にいたたろ母によると最初は怖がってヘナチョコだったもののすぐに慣れて楽しそうに滑っていたようです。特に、変な格好で転んでどうしようもなくなったときは板を外して担いで登ればよいと悟ってからは果敢に滑り、コース外にずり落ちていっては板を外して這い上がってくるのを繰り返していたそうです。午後からは指導役が入れ替わり、午前中上級者(といってもボーゲンレベル)を担当していた大人達がマンツーマンで付いてくれました。太郎に付いてくれたのは同じクラスの友達のお父さんで、このメンバーの大人からは「兄さん」と慕われ、子供からは「ひでおっちゃん」(たろ父と同じ名前)と親しまれているヘッドコーチです。午後いっぱいみっちりと指導してもらってかなり自由に曲がる、止まるができるようになったらしく、帰りのバスの表彰式では「しんじんしょう」を授与されました。太郎はこれ以来ひでおっちゃんにすっかり心酔しています。
たろ父は午前中は上級者チームを指導し、午後からはビギナーチーム以外全員で一緒に滑る先導役を頼まれていました。午後からも雪は激しさを増し、リフトを乗り継いでスタート予定地点に着いた時点で最後尾は完全にはぐれているようでした。時間にあまり余裕がなかったし、上の方は風も強かったので後続は他の大人に任せてその場にいる人だけでスタートすることにしました。斜面が急で視界も悪かったので子供達の列は伸びがちで、気が付けばたろ父と子供6人で孤立してしまっていました。低学年中心ながら1人5年生の男の子がいたので有無を言わさず彼を助手に任命し、なんとか下山を試みることにしました。誰かが身動き取れなくなれば他の子を待たせて助けに行き、そうしているうちに待っている子がコース外にずり落ちて行き、そっちを助けに行って板を外させて登ろうとしたら靴のまま更に下までずり落ちそうになり、なんとか全員集めて一緒に滑り始めたらすぐにまた別の誰かが身動き取れなくなったりと、とんでもない苦労をしながらも何とか無事に、子供たちも一人も泣かずに、集合場所まで降りてくることができました。途中ではぐれた人達もそれぞれに大人が付いて降りてきて、帰る時間までに全員無事に集合しました。あー疲れた。
太郎はとても楽しかったようで、しばらくずっとスキーの話をしていました。たろ父も楽しかったです。また来週行こうかな。