パリ出張6

投稿者: | 2008年9月20日

(地名その他うろ覚えで書いて激しく間違っていたものは後日こっそり訂正しました)
昨日はホテル近くの会議室を借りて、1日中報告書作りをしていました。昼食は「会議室を無人にしない方がいい」という真っ当な理由で他の人に先に食べに行ってもらい、たろ父は後から一人で行きました。カフェでサンドイッチを買って、会議室で会議の録音を聴きながら食べました。
何とか夕方までに作業が終わり、ホテルに帰りました。夜のことも翌朝のことも何も言われなかったのをいいことに勝手に出かけることにしました。ちゃんと携帯電話を持っているので、連絡は付くはずです。せっかくカルネ(回数券)を買っているのでバスにも乗ってみたかったので、凱旋門までバスで行って意味もなくシャンゼリゼ通りをコンコルド広場まで歩きました。途中でトイレに行きたくなり、道端の公衆便所ボックスを使いました。有料っぽいのですがコインを入れるところが塞がれており、それっぽいボタンを押すとドアが自動で開きました。用を足した後、流そうと思ってもどこにもレバーもボタンも見当たりません。フランス語は読めないけど何やらセルフクリーニングっぽいことが書いてある気がしたので、そのままドアを開けて外に出ました。ドアが自動で閉まった後、しばらくすると水の流れる音がしたので安心して帰りました。ホテルに帰ってから調べると、以前は有料だったこのトイレボックスは最近無料化されたそうです。人が出た後に自動で流し、便器の中だけでなく床までシャワーで流すそうです。前の人が出た後ドアが閉まるまでしばらくありますが、そこで入ってしまうと恐ろしいことになりそうです。今は無料だからそんな人はいないでしょうが、有料だったらやってしまう人もいるだろうな。
朝になって、ふと携帯電話を見ると電源は入っているのですが電波を拾っていません。再起動してもローミングに失敗し、手動でローミング先を選ぶとちゃんと繋がりました。するといっぱい不在着信のメッセージが出てきて、どうやら何もないわけじゃなかったようです。あの、わざとじゃないんです。本当です。結局、報告書のレビューとその後お役人の付き合いで飲みに行ったのを全部課長一人にやらせてしまいました。ごめんなさい。
今日は仕事もなく、我々は午後8時半、成田行きのお役人たちは午後11時過ぎのフライトなのでほぼ1日自由に使えると思っていたのですが、お役人の一人は単独行動が嫌いなようでウチの課長がお付き合いするというので、昨日のこともあるしたろ父も付き合うことにしました。昼ごろまではホテルでゆっくりしたいと言っているので、それまでに大急ぎで自分のしたいことを済ませます。
まずは観光もしたかったのでメトロを乗り継いでモンマルトルの丘まで行き、長い階段を急いで上って写真を撮って、急いで戻ってきました。帰りはずっと下り坂なのでレンタルサイクルを利用しました。1日フリーチケットは1ユーロで、町中あちこちにあるスタンドで機械を操作して自転車を借り、別の好きなところで返せるようになっています。150ユーロのデポジットがあって、もし時間内に返却しないとチャージされるようです。パリの市街はそんなに広くないし、坂もほとんどないので天気が良くて荷物が少なければ自転車は非常に便利です。レンタルなら目的地の近くでその都度返却すれば、停めておく場所を気にする事もありません。ただし、自転車は基本的に車の交通ルールに従うので大通りでもあちこちある一方通行の逆走はできません。短い距離なら押して歩けば問題ないようです。一旦ホテルに戻り、土産に買いたい物があったのでネットで店の場所を調べて再び自転車で向かいます。北駅や東駅があるエリアはお上品なオペラ座界隈の中心部とは雰囲気が違い、色んな文化が入り乱れてごちゃごちゃしています。雑貨屋や食料品店も多く、値段も安そうでした。たろ父はどちらかというとこういう所の方が落ち着きます。なかなか楽しかったのですが、肝心の店は見つからず、時間切れでホテルに戻りました。
このプロジェクトの会議でパリに来るといつも最終日は観光することになっているらしく、皆さん既に色んなところに行っているようです。で、今日はどうしましょうということになり、お役人の意向でモンマルトルに行くことになりました。無理して朝行くことなかった。でも、反対側から登ったのでアーチストたちが作品を並べているマーケットや道で観光客の似顔絵を描く人たちなども見れて面白かったです。あと、朝は敢えて中まで入らなかったサクレクール(?)聖堂にも入りました。太郎がいたら喜びそうな、荘厳な聖堂でした。モンマルトル近辺も観光地ですが絵葉書なんかの値段はオペラ近辺より遥かに安く、何枚か買っておきました。
しばらくブラブラした後、美術館に行きましょうということになってメトロでコンコルドまで行き、オランジェリー美術館に行きました。入場制限しているのですがちょうど列が途切れたところで、待ち時間なく入れました。入場料は無料でした。たろ父は絵のことはほとんど分かりませんが、ルノアールとかセザンヌとか有名な人の有名な絵がいっぱいありました。多分ものすごく貴重な体験をしているのでしょうが、その価値がいま一つ分からないのが情けないところです。場所がら日本人も多く、そこここで日本語が聞こえます。「この程度なら俺でも描けるかな」とかほざいてるオッサンにはさすがにツッコミを入れたくなりました。
シャンゼリゼに繋がる通りを歩いているところでお役人が自分はここで昼寝してから帰る、と言って解散となり、ようやく全ての「業務」が終わりました。まだしたい買い物が残っていたのですが、お役人の相手で疲れてしまった課長が空港までタクシーで行こうと言い出しました。たろ父としてはこの場で解散して勝手に買い物して勝手にバスで行く方が良かったのですが、それをしてしまうと課長はタクシーを使う言い訳がなくなってしまいます。タクシーで一緒に行くためにはホテルで待ち合わせなければならず、僅かな時間しかなかったのですがとにかく大急ぎでラフェットギャレとかいうでっかいデパートに行きました。いくつもの建物がある馬鹿でかいデパートで、週末とあって人も多く、目的のフロアを探し出した頃に時間切れになってしまいました。ま、あくまでも出張なので個人的な用事ができない事があるのは仕方ありません。
タクシーで空港に向かい、着いた所でニコチン補給が必要な課長と別れ、そこで完全に「解散」となりました。課長が前回同じ経路で来た時は帰りは乗り継ぎの北京で一旦出国し、荷物もピックアップして再度チェックインする必要があったらしいのですが、今回は通しでチェックインできました。機材はエアバスA330という古い機材でしたが内装は最近新しくしたらしく、パーソナルモニターも付いた中々快適なシートでした。予定より少し早く出発して約9時間のフライトで、日付が変わった日曜日の北京に到着しました。
後半部分は北京空港のロビーで書いています。乗り継ぎ時間が約4時間あり、ひたすら暇です。もうすぐバッテリーが切れるのでここで終わりにしますが、待ち時間はまだ1時間以上あります。暇だ~。

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