土曜日は太郎の学校の運動会でした。大阪府でも自治体によっては運動会当日の昼食は児童だけで教室で食べるようにしているところもありますが、太郎の住んでいる某政令指定都市は校庭で保護者と一緒にお弁当を食べる形になっています。そうすると良い場所を確保するための場所取りという行為が発生し、熱心な人は前日の夜から校門前に並んだりします。
と、他人事のように書いていますが今年はたろ父も並びました。お友達グループ5家族の共同作戦に参加しただけですが、小学校が自宅の目の前という恵まれたロケーションなので、とりあえず深夜から並びました。何せ自宅が目の前なので、折り畳み椅子を置いて座っているものの喉が渇けば自宅に戻り、トイレに戻り、寒くなれば着替えに戻り、と気軽に行き来できるのでそれ程苦痛ではありません。日の出前にはグループの人と交代して朝までちゃんと眠れました。周りの人も、深夜から並ぶような人たちは皆慣れたもので悲痛な雰囲気はなく、お祭り気分を楽しんでいるようでした。
さて、それなりに良い場所を確保しての運動会、一時小雨がぱらついたもののまずまずのコンディションです。太郎が出る競技で一番の見所は個人競技の80m走です。太郎は別に特に体力があるわけでもなく、運動神経も決して良い方ではなく、走るのも遅めです。競技では一緒に走るグループはなるべく同じくらいの実力の子で揃えているようで、頑張ればグループの中ではそれなりに上位に入れるようでした。サッカーをやっている仲良しグループの子に触発されて、先週は毎日夕方帰る前にトラックを10週くらい走ったりもしていました。
そして本番。たろ父はビデオを構えてゴールの正面で待っていました。先月のスキー以来ビデオカメラのモニターが壊れていて、小さなファインダーのピンボケ映像を見ながらの撮影です。正直言って、太郎がどこにいるのか全く分かりません。それっぽい背格好の子が来たらとりあえずカメラを回していました。太郎が実際に走ってきた時は幸いちゃんとカメラを回していたのですが、太郎を認識したのは実はゴールの直前でした。どうやらトップでテープを切ったように見えましたが、今一つ確証がありません。と思ったら、太郎が嬉しそうにピョンピョン跳びはねているのが見えました。本当に1番だったようです。良かった良かった。何よりも、決定的瞬間を取り損ねなくて良かったとほっとしたのはひみつです。
3年生になってからなかなか落ち着かず、毎日叱り倒されている太郎ですが、頑張った結果ちゃんと報われるという経験は貴重な経験になると思います。これを機にちょっとはやる気を出してもらいたいものです。
久しぶりに、楽しい運動会でした。眠かったけど。