先月チラッと書きましたが、ヨーロッパ旅行で貯まったマイルを利用してマレーシアに行ってきました。いくつかの業務が立て込んでいて休みの調整が付くかどうか直前までハラハラしましたが、何とかなりました。今回は写真は別の場所にまとめてアップするつもりなので、ここでは簡単に旅の様子などを。
初日~太郎発熱。無事に入国できるのか?
初日はひたすら移動です。翌日の朝一番にサンダカンに移動するため、サバ州のコタキナバルに宿泊します。コタキナバルの空港は国際空港で、関空からの直行便もあるのですが毎日ではなく、この日はクアラルンプール経由で到着しました。機内エンターテイメントでベルリッツのマレー語講座に熱中していた太郎は到着前から少し熱が出ていました。入国審査場の手前では新型インフルエンザ感染者の入国を防ぐべく検疫官がサーモグラフィーでチェックしています。ついでに、たろ母のパスポートは残存期間がマレーシア政府の要求する6ヶ月を少し切っていました。そんなこんなで無事に入国させてもらえるのかどうかちょっとハラハラしましたが、特に大きなトラブルもなく入国できました。
3時間程度のトランシットの間にも太郎の熱はぐんぐん上がり、椅子に寝そべってぐったりしていました。旅行を続けるべきかどうか迷いましたが、荷物は最終目的地のコタキナバルまで行ってしまうので取りあえずコタキナバルまで移動することにしました。飛行機の中ではずっとうなされていたそうですが、たろ父は寝ていたので気付きませんでした。
今回コタキナバルは通過するだけの予定で、ホテルは空港近くに取っていました。午後10時過ぎにチェックインして翌朝7時前には出発するという、元気な時でも結構ハードなスケジュールです。太郎はホテルに着いてベッドに横になってから汗をかき出し、少し熱が下がってきました。この時点で翌朝の移動は半ば諦めていましたが、飛行機のチケットも翌日のホテルも既にキャンセルチャージが100%なので予約はそのままにして様子を見ることにしました。
ふと気付くと、たろ父の携帯電話に会社の上司から着信履歴がありました。滅多なことでは休み中(しかも旅行中)に電話なんてしてこないはずなので、何か緊急事態のようです。会社のモバイルPCを持参しているのでメールチェックを試みましたが、回線速度が遅い上に無駄に重いメールが複数入っていて、いつまで経ってもダウンロードが終わりません。結局メールチェックは諦めました。
2日目~サンダカンへ。オランウータンに会った!
朝早く起きて太郎の体を触ってみると、熱は完全に下がっています。とは言え、万一インフルエンザや他の重篤な病気だった場合、医療へのアクセスはサンダカンよりコタキナバルの方が良いのは明白です。迷うところですが、目を覚ました太郎もすっかり元気になっていたので予定通り移動することにしました。
ホテルは朝食付きでしたが時間の関係で食べずにチェックアウトして空港に向かいます。荷物を預けた後、出発ゲート前にマクドナルドがあったのでそこで朝食を済ませました。太郎はローカルメニューのお粥を食べて、気に入ったようです。店内ではマレーシア航空の乗員が食事をしていました。出発ゲートの職員のお兄さんはとてもフレンドリーで、搭乗時間まで余裕がないのに日本語についてあれこれ質問してきて上司にたしなめられていました。
コタキナバルからサンダカンまでは40分程度のフライトです。途中、キナバル山が見えました。乗客はほとんどが外国人観光客のようでした。サンダカン空港のこじんまりしたロビーを抜けると、色んなツアーやホテルの車がプラカードを挙げていました。たろ父も一応迎えを頼んでいたのですが、泊まる予定のホテルの車は見当たりません。ホテルに電話してみると、手違いで手配が出来ていないとのこと。タクシーでも簡単に行けることが分かっていたのでタクシーで行くことにしました。メーターはなく、運ちゃんに行先を告げて値段を聞くとRM(マレーシアリンギ)35とのこと。事前調査と同じです。ホテルの車を頼むと50リンギなので、ちょっと得をしました。運ちゃんは流暢ではないものの英語を話し、とてもフレンドリーでした。 ホテルには午前9時前に到着しました。当初の予定では荷物だけ預けてそのまま隣接するオランウータンのリハビリセンターに行く予定でしたが、太郎が病み上がりなので部屋が空いていれば1日ゆっくりしようと思っていました。ところが、前日満室だったとのことで、昼過ぎのチェックイン時間まで部屋には入れませんでした。
太郎はすっかり元気になっていたので、結局元々の予定通りオランウータンを見に行くことにしました。リハビリセンターは親とはぐれたオランウータンの孤児を野生に戻すための施設です。ジャングルの中に餌場を設け、周囲を保護区にしてあるだけなのでオランウータン以外にも色んな動物がいます。生き物好きの太郎は興味を惹かれるものがたくさんあって楽しそうでしたが、ガイドさんの説明は英語なので理解できず、少しつまらなかったようです。
ひとしきり歩き回った後昼食を食べたらちょうどチェックイン時間になったので、部屋に入って午後は昼寝をして、ゆっくりと過ごしました。太郎は少し熱がぶり返したりもしましたが、しっかり休むことができてまた元気になり、さし当たって心配はなさそうです。
今回3泊することになるホテルはセピロック・ジャングルリゾートというところで、サンダカンの町から内陸に入ったジャングルの中にあります。オランウータンのセンターがある以外は周囲に観光名所もなく、町からも遠くて便利でもありませんが、ジャングルの中でのんびりできればいい、というつもりでオプションのツアーなども事前には決めていませんでした。実際、敷地内のジャングルを散策するだけで十分に楽しめそうだし、プールもあるのでずっとホテルにいてもよかったのですが、太郎も元気になったことだしちょっと欲張ってみることにしました。キナバタンガン川の上流部で野生のテングザルが見られるリバークルーズのツアーがあり、現地での宿泊なしの日帰りもありました。翌日は既に予約がいっぱいでしたが、翌々日は空きがあるとのことだったので予約することにしました。
この日の夕食はリゾート敷地内のレストランに行きました。リゾート内は宿泊棟やレセプション、レストランなどが分散していて、各棟はウッドデッキの渡り廊下で結ばれています。渡り廊下の照明は最小限なので、夜は満天の星空が楽しめます。ジャングルの中なのでとても静かで、耳を澄ませば虫や動物の声が色々聞こえました。
3日目~サンダカン市街とプール
セピロック2日目。この日は特にツアーなどの予定がないので、午前中に現金の補充とちょっとした買い物にサンダカン市街に出かけ、午後はホテルに帰ってプールで遊ぶことにしました。サンダカン市街は空港からはセピロックと逆方向にあり、タクシーで40分ほどかかりました。ツーリストインフォメーションがあるのでその辺りで降ろして欲しかったのですが、運ちゃんは市街の中はあまり詳しくないのか地図を見せて説明してもなかなか要領を得なかったので、市街の端っこで降ろしてもらって歩くことにしました。そんなに大きな町じゃないので、実際に歩いたのは15分程度でしょうか。インフォメーションは閉まっていて、いくつかのATMでは現金が引出せなかったりしましたがヨーロッパ系の銀行のATMで無事にクレジットカードでキャッシングできました。
スーパーで洗濯ロープにする紐やレトルトのお粥を買ったり、屋台でよく分からない甘い飲み物を買ったり、マーケットでフルーツを買ったりしました。太郎はマーケットでの魚の臭いが苦手だったようです。サンダカンは小さな町で、町中に観光名所があるわけでもないので外国人観光客の姿はそれ程多くありません。それでも、どんな小さな店や露店でも英語が喋れる人は必ずいるようでした。正直、ここまで英語が通じるとは思っていませんでした。
昼食後、バスターミナル付近でタクシーを拾ってホテルに帰りました。太郎はとにかくプールで泳ぐのが待ちきれなかったようで、さっそくプールに行きました。プールもすぐそばまでジャングルが迫っていて、野生の猿が見えました。西洋人のカップルが2組ほどいましたがほとんどプールサイドで寝そべっているだけだったので、ほぼ貸し切りのような状態で思う存分遊べました。太郎はちゃんと水泳を習ったことはないのですが、いつの間にか犬掻きでそれなりに泳げるようになっていました。
夕食後、レストラン付近ではWiFiが使えることが分かったので気になっていたメールチェックをしました。何と、たろ父の会社ではたろ父が休みに入ったその日からインフルエンザが発生、大流行して緊急事態になっていました。上司からの電話は健康状態の確認だったようです。太郎が高熱を出した初日の時点で連絡が取れてこの事を知っていれば、旅行の継続は諦めて医療機関を受診しなければいけないところでした。結果的に太郎はインフルエンザの症状は出ずに回復したので、電話に出られなかったのはたまたまですがラッキーでした。
4日目~リバークルーズ。野生動物がいっぱい
前日の夜は合宿に来ていた地元の女子学生の団体が遅くまでカラオケパーティーで盛り上がっていました。たろ母はなかなか寝られなかったようです。朝、日の出前に起きて早朝のジャングルを散策していると、またもスピーカーの音が響いてきました。たろ母はついに堪忍袋の緒が切れて怒鳴り込みに行きました。朝からエアロビをするというプログラムだったようですが、時間を少し遅らせ、音量を下げてもらうことで合意しました。
リバークルーズのツアーは昼食込みなので、ホテルのレストランで昼食を取ってから昼過ぎにバスで出発しました。同行者の中で日帰りは半数程度で、現地のロッジに1泊するツアーも人気があるようでした。バスに乗ったのが最後だったので席がバラバラになり、太郎は1人で最前列のガイドさんの隣に座りました。言葉は通じないはずですがすっかりガイドさんに懐いて、後ろから見ていると何やら手振り身振りで色々話しているようでした。
セピロックから約2時間、着いた所はかなり奥地で、水道がないらしく建物の雨樋に雨水タンクが据えてありました。ボートに分乗してクルーズに出発する前に、ガイドさんから簡単なレクチャーがありました。テングザルは果物は食べないそうです。知らなかった。サルたちは日中は暑さを避けて森の奥の方にいるのですが、早朝と夕方は川の近くに出てくるそうです。もし「ラッキーなら」、野生のオランウータンにも会えるかもしれないとのことでした。更に、「凄くラッキーなら」、象も見られるかもしれないそうです。
さて、いよいよボートに乗って出発です。ボートはごく小さいもので、ガイドさんと船頭さんの他に乗客は我々3人と、白人のおじさん2人組だけでした。おじさんたちは野生動物マニアのようでやたらと詳しく、多分ヘンな人達です。片方は「ドク」と呼ばれていたので何かの博士なのでしょうが、怪しさいっぱいです。ガイドさんと怪しげなドクのマニアックな会話を聞きながらボートは進みます。途中動物を見つけると近くに寄ってボートを止めてくれます。テングザルに始まり、オナガザル、ワニ、オランウータン、ペリカンみたいな鳥と色々な動物を直接見ることができました。
さらに、日が暮れてツアーも終わり、バス乗り場まで帰ろうとした時何やらボートが集まっているところがありました。何と象がいるようです。木が動いているのが見えて音は聞こえるのですが姿がなかなか見えません。それでも、最後には子象の姿を確認することができました。すっかり暗くなっていたのでカメラもビデオもまともに撮影できなかったのが残念ですが、どうやら我々は「凄くラッキー」だったようです。
これには後日談があって、クアラルンプールでたろ父の友だちのスーナにこの話をしたところ、スーナが同じようなツアーに参加した時もやっぱり同じことを言われ、同じように「凄くラッキー」なことにオランウータンや象に会うことができたそうです。もしかしたら、このツアーに参加する人の大多数が「凄くラッキー」なのかもしれません。
行きに同行したガイドさんはそのまま現地に泊まるとのことで、帰りのバスは別の人でした。ホテルのスタッフで少し日本語を知っている、これまた太郎が懐いている気のいい兄ちゃんが帰りのガイドでした。またも太郎はガイドさんと並んで座ります。日本語を知っていると言っても会話ができるほどではないはずですが、何やら楽しそうに「会話」しているようでした。
ホテルに帰り着いたのは夜9:30頃でした。翌日は朝早くから移動なので、急いで夕食を済ませ、シャワーもそこそこに床につきました。
5日目~クアラルンプール。スーナが大きくなっていた?
移動です。来た時と同様、コタキナバルを経由してクアラルンプールに向かいます。国内線では出発20分前までにチェックインすればいいので、30分程度の余裕を見て車を頼んでおきました。レストランが開く前の出発なので朝食は諦め、朝7時にチェックアウトしました。いつものテキパキしたお姉さんが不在で、少し年嵩の上品な女性が対応してくれました。その時点で少し嫌な予感がしていたのですが、案の定彼女は眉間に皺を寄せながらキーボードや電卓をとてもゆっくりと操作し、途中何度か間違えてはやり直し、たっぷり20分ほど掛けてようやくチェックアウトの処理ができました。手配してくれた車の運ちゃんはフライトの時間を確認した上で「大丈夫」と言ってくれましたが、言葉とは裏腹にその表情には全く余裕はありませんでした。空港までの道中、前に遅いトラックやバスが付くと助手席のたろ父にまで運ちゃんの焦りが伝わってきました。
果たして、出発25分前に空港に到着、荷物検査を抜け、カウンターに立ったのはタイムリミット1分前くらいでした。何とか無事に間に合い、待合いロビーに行くと昨日の怪しげな博士たちがいました。彼らは我々と同じ飛行機でコタキナバルに飛び、そこからクチンに行くとのことでした。空港の売店で、太郎はテングザルのぬいぐるみを買いました。ホテルやオランウータンセンターの土産物屋でも同じようなものは売っていましたが、やはり実物を見た後は親しみが湧くようです。
来た時には気付きませんでしたが、サンダカンの空港には平行誘導路がありません。ターミナルを離れた飛行機はそのまま滑走路に入り、滑走路の上を端までタキシングして、そこでくるっと180°ターンをします。日本ではなかなか見ないタイプなので、面白かったです。これを「面白い」と感じる人はごく限られた特殊な人だけなのは承知の上ですが、本当になかなかできない経験なんです。
来る時はコタキナバルで一泊しましたが、今回は1時間程度の乗継ぎ時間でそのままクアラルンプールに向かいます。クアラルンプールまでは2時間ちょっとの飛行時間ですがしっかりと食事が出たので昼食はそれで済みました。
クアラルンプールに到着し、タクシーでスーナ宅に向かいます。コタキナバルでもそうでしたが、マレーシアの大規模空港から市内へのタクシーはクーポン制になっていて、カウンターで行先を言ってゾーン毎に決められた料金を払ってクーポンを受取り、タクシーの運転手にクーポンを渡します。個別に運ちゃんと交渉しなくてよいので料金も明瞭で、ふっかけられる心配もないので旅行者には便利なシステムだと思います。
タクシーにカーナビが付いていたのに安心して通りの名前しか伝えていなかったのが災いし、近所に着いてからしばらくぐるぐる迷うことになりましたが、40分ほどでスーナ宅に到着しました。集合住宅なのですが、ホテルのようなロビーがあり、敷地内にはプールなんかもあってとにかく豪華です。ロビーまでスーナが迎えに来てくれていました。スーナは身長190cm以上の大男(デンマーク人としては普通らしい)なのですが、一昨年にデンマークで会った時より随分(横に)大きくなっていました。知り合った頃はまだ10台のスリムな若者でしたが、今やヒゲまで生やしちゃったりしてすっかりオッサンです。ま、オッサンはお互い様ですが。
スーナの案内で上層階にある部屋(というか、感覚的には「家」)に上がると、奥さんのジョアンナとジョアンナのお母さんが迎えてくれました。お母さんの方は初対面だったのですが、気さくな人で何か昔から知っているような錯覚を覚えました。太郎もすっかりくつろいで、ソファーにぬいぐるみを並べてその横で持ってきた図鑑を楽しそうに読んでいました。
スーナとジョアンナは実は急に決まったインド旅行に行っていて、この日の朝帰ってきたばかりでした。疲れて帰って来るなり我々が押しかけてくるというので、お母さんは手伝いに来てくれていたそうです。申し訳ないことをしました。失礼ついでに、洗濯機を借りてこれまでに溜まった洗濯物を全部洗わせてもらいました。
クアラルンプール(地元の人は”KL”と言うらしい)での予定については何も決めていなかったので、皆で軽く相談して大まかな予定を決めました。この日は遠出はせず、近所のショッピングモールで買い物と食事をすることになりました。
たろ母とジョアンナがタイ式マッサージをして、ショッピングに勤しんでいる間、男性陣は子供用のプレイヤードのようなところで時間をつぶすことにしました。なかなか大規模な施設で、お金を払って子供を預けると保護者は買い物に行ってもいいし、中で待っていてもいいようでした。たろ父とスーナは中で待つことにしました。太郎はしばらく保護者が待つスペースのそばで遊んでいましたが、やがて巨大なジャングルジムみたいなものの中に消えていきました。中の上層部の方には広いスペースがあるようですが、下の保護者スペースからは直接見えず、代わりにモニター画面で見ることができるようになっています。ところが画角が十分でなく、太郎は部屋の隅っこの方で遊んでいるようで画面では確認できません。一度小窓みたいなところから顔を出して手を振ってきただけで、下りて来るでもなく、機嫌良く遊んでいるようでした。たろ父もスーナと久しぶりにゆっくり話ができて良かったです。昔はよく夜中まで語り合ったものです。
やがてショッピングを終えた女性陣が戻って来ましたが、下から呼んでも当然ながら太郎は下りてきません。仕方なく、たろ父が子供用の狭い通路を登って捕獲してきました。
そういえば、そのショッピングモールにはダイソーが入っていました。5リンギ均一(140円くらい)で売っているようです。看板には「全商品日本から直輸入!」みたいなことが書いていました。扱う商品が日本のダイソーと同じなら、原産国が日本のものはほとんどないと思いますが。それにしても、このモールは案内板から店の看板、レストランのメニューに至るまで全て英語表記で、マレー語が見当たりません。周りの人の会話も半分くらいは英語のようです。KL市内中心部からは少し外れているので旅行者はそれ程多くないはずですが、スーナのような外国人居住者は多いようです。サンダカンでも英語にはほとんど苦労しませんでしたが、KLは英語を喋れない人なんていないんじゃないかというくらい当たり前に英語が通じます。欧米系の外国人にはとても居心地が良さそうで、スーナなんて7年も住んでいるのにマレー語はほとんど喋れないという体たらくです。KL近郊は都会なので先進国にあるものは大抵何でも揃っているし、それでいて物価は安いし、地価はもっと安いし、ちょっと足を伸ばせば自然豊かなリゾートがいっぱいあるし、そりゃ快適でしょう。
6日目~KL市内観光
次の日はKL市内を観光しました。まずはモスクに行きます。宗教施設に立ち入る時には服装に制約があることが多いのですが、多くは女性の服装に関するものなのでたろ父はあまり気にしていませんでした。マレーシアのモスクでは、男性も膝が出ているとNGのようで短パンのたろ父は入れませんでした。もっとも、行ったモスクがたまたま改装工事中で中に入ってもあまり見るものはなかったようです。
その後、KL市内に入って中心部のKLタワーに行きました。上部の展望台からはKL市内が一望でき、伝統的衣装を着て写真を撮るサービスなんかもやっていて面白かったです。展望台ではイヤホンで各言語での解説を聞ける端末を貸してくれて、日本語もあったので折角なので日本語を選びました。ただ、喋っているのは日本語ネイティブではないようで、かなり怪しげな日本語でした。
展望台以外にも色々なアトラクションがあり、太郎はターザンロープに挑戦しました。初めは一人でやるつもりでしたが、ヘルメットとハーネスを着けて説明を聞いているうちに不安になってきたようで、急遽たろ父もすることになりました。とは言え、実際に滑走する(何と表現したものか…)のは一人ずつで、先に滑ったたろ父が見てみると太郎はガチガチに緊張していましたが何とか勇気を振り絞って滑ってきました。1人2回ずつできることになっていて、1回目を終えた時点ではもう止めたいなどと泣き言を言っていた太郎ですが2回目も何とか頑張ってみると少しは余裕が出て楽しかったようで、終わった時にはすっかり元気になっていました。かなり達成感があったようで、偉そうにたろ母にも勧めたりしてました。その後、引き馬に乗ったり爬虫類を飼育展示してあるのを見たりして遊んでからKLタワーを後にしました。