ごみ分別

投稿者: | 2009年11月19日

最近、地域のごみ収集ルールが変わりました。それまでは缶・瓶以外は全部一緒くただったのを生活ごみと資源ごみに分けるようになったのです。PETボトルはまた別なので、資源ごみって言うのは「その他プラ」というやつのようです。
東京に住んでいた時は「燃える(燃やせる?)ごみ」と「不燃ごみ」という分けだったような。分別のルールが地域によってバラバラというのは問題が多く、地域の事情で処理方法が変わるのは仕方ないとしてもカテゴリー分けくらいは全国統一ルールにしてもらいたいものです。東京なんて、下手すりゃ区によって違いますよね。
ごみを分別収集するのは、それぞれ別の方法で処理するからです。焼却したり、そのまま埋め立てたり、リサイクルしたりですね。処理方法によって最適な分別・収集のやり方は違っていて、やり方を間違えると却ってコストが掛かったり、その結果余計にエネルギーを消費して地球環境に負担をかけてしまうこともあります。例えば、東京の一部のようにプラスチックごみをそのまま埋め立てる場合は、食品の汁などが付いて多少汚れていてもそれ程問題ありません。ごみ焼却発電のように熱の形で再利用するサーマルリサイクルでも同様です。ところが、プラスチックを分解、精製して再度プラスチックとして利用するマテリアルリサイクルの場合はある程度汚れていると使えないので、処理する前に汚れのひどいものをより分けたり、洗浄したりといった工程が入ります。プラスチックのマテリアルリサイクルは元々あまり効率が良くないので、こういった無駄が増えるとエネルギー収支としては分別しない方がマシ、ということになります。その場合、ごみを出す側としてはきれいなものだけをプラスチックごみとして出し、ちょっと水で流したくらいでは汚れが取れそうにないようなものは最初から生活ごみ(一般ごみ)として出すべきです。なお、汚れを落とすために洗剤やお湯を使って一生懸命洗ったりすると、これもエネルギー収支としてはマイナスになってしまいます。
目安としては、マテリアルリサイクルの場合は水でさっと流してきれいになるものだけをプラスチックごみとして出す、サーマルリサイクルあるいは埋め立ての場合は汚れていてもプラスチックは全てプラスチックごみとして出す、という感じになります。
ペットボトルなどのPET(ポリエチレンテレフタラート)については、大抵マテリアルリサイクルです。最近はスーパー等でペットボトルやプラスチックトレイの回収をしていて、たろ父も週末によくまとめて持って行きます。いつも気になるのは、ペットボトルのところがよく溢れそうになっていて、見るとさすがに汚れているものはないものの、ラベルの付いたままのものが結構あり、何より潰していないものがほとんどであることです。ちゃんと潰せば、同じスペースで3~5倍程度回収することができます。一人一人が潰すのはちょっと面倒なだけですが、大量のものを処理しようとすれば大きなコストとエネルギーを浪費し、潰さずに運搬すれば運搬コスト(とエネルギー)を余計に消費することになり、結果的にリサイクルの効率を引き下げることになります。
一番の問題は、自治体なり政府なりがちゃんと広報していないことだと思います。自分の住んでいる自治体がプラスチックごみをどう処理しているか知っている人なんてほとんどいないでしょう。汚れたプラスチック包装・容器をどうすればよいかとか、ペットボトルを潰さずに回収箱に入れることがなぜいけないのかについても、積極的に情報を探しに行かないと知り得ないという状態の自治体も多いと思います。担当者としては、どうせ広報した所でほとんど守ってくれないと諦めているのかもしれません。あるいはバカにしているのでしょうか。ですが、あまり負担にならない範囲で少しでも良いことがしたいと考える市民は少なからずいるはずです。だからこそ、自治体でも回収しているのにわざわざ持ってきたペットボトルでスーパーの回収箱が溢れるのではないでしょうか。
今回はちょっと真面目な社会派のブログみたいになってしまいました。ブログってよく知りませんけど。コメント?トラバ?とかはできませんので悪しからず。

後記:2010年9月に現在のブログに移行しました。コメントもトラバもしたけりゃできます。

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