年末の北海道スキーでちょっと気になった事を。
今回は格安のツアーで、航空会社はJALでした。たろ父は普段出張ではほとんどANAを利用していて、マイルもしっかり貯まっているのでできればANAを利用したかったのですが、ANAを利用するツアーの発売開始よりかなり前から発売していて、価格も安かったのでJALのツアーにしました。
ANAは国内線のチケットは全て電子化されていて、紙の航空券はもう存在しません。ICチップのカードや携帯電話を使わない場合はペラペラの紙を使いますが、これは航空券ではなくeチケットの情報をQRコードに印刷しただけのものです。紙の航空券を全廃した当初はQRコードをかざして読み取らせる操作に慣れない乗客も多く、地上職員が搭乗ゲートの前で手作りっぽい模型で実演していたりと苦労も多かったようですが、最近は混乱も少なくスムーズに流れるようになっています。たろ父はたまにJALを利用する時もeチケットしか使わないので知らなかったのですが、JALではまだ紙の航空券も生きていて、紙の場合情報は磁気ストライプに記録されていて保安検査場や搭乗ゲートではICチップやバーコードの読取り装置の下にある挿入口に入れるようになっています。
今回の旅行では、往きも帰りも当日空港のツアーカウンターで航空券を受け取る方式でした。往きは磁気ストライプのチケットにちょっと驚いたものの、昔ながらの方法なので別に混乱することもありませんでした。問題は帰りです。保安検査場を通ってから気付いたのですが、航空券にもボーディングパスにも、搭乗者の名前がどこにも書いていません。3人連れで並びの席なので別に誰がどの席に座っても問題ないのですが、搭乗者を確認しないというのはセキュリティ的にどうなのでしょうか。
でもよく考えてみると、日本の国内線では本人確認をしていないので、正規のチケットさえ持っていれば名義とは別人だろうが偽名だろうが乗れてしまいます。そう考えればセキュリティ上の問題は無い…わけじゃないけど変わらないとも思えますが、航空会社として乗客名をタテマエだけでも確認しないというのは何かあった時には困ったことになりそうです。事故なんかで乗客名簿を公表する時に、「残り○名はツアー参加者のため、現在ツアー会社に氏名を確認中です」とか言うつもりでしょうか。
大抵の先進国では国が発行しているIDがあるのに対し、日本は運転免許証がIDの代用みたいになっていて、全員が免許証を持っているわけじゃないから本人確認も難しいのでしょう。スパイや逃亡中の犯罪者には暮らしやすい社会ですね。
ちなみに、今回太郎は初めてJALを有償利用するということで、事前にマイレージバンクのアカウントを作ってありました。ツアーではマイルが付かないという話も聞いていたのですが、往路の記名チケットについてはちゃんとマイル登録ができました。復路はどの席か分からなかったので3席全てで試してみましたが、搭乗者名が確認できないとのことで登録できませんでした。やっぱり確認してないんだ。実はそんなことより、マイルが片道しか付かなかったのが一番悔しかったりします。