ユニセフ募金

投稿者: | 2010年3月26日

我が家では、お手軽な社会貢献として去年の夏前から日本ユニセフ協会のマンスリーサポートプログラムに登録し、毎月一定額を寄付しています。ボランティアというのは基本的に自己満足のためにするものだと思っているので、寄付金の使途にはあまり気を遣っていませんでした。
最近、(財)日本ユニセフ協会に関する批判を目にする機会がありました。曰く、日本ユニセフ協会はUNICEFの日本代表ではなく、UNICEFと協力協定を結んだ民間団体に過ぎず、集めた寄付金がUNICEFに送られず不正に使われている疑いがあるとのことです。これまで何の疑いも持たずに毎月募金してきたので、気になって少し調べてみました。
ネットで検索すると批判意見がいくつも見つかりました。特に協会が2001年に25億円を使って都内一等地にビルを建てたことに対する批判が多いようです。ただ、批判意見の多くはデータをきちんと分析しているわけではなく、感情的に「偽善だ」「欺瞞だ」と騒いでいるだけのように見えました。
ちゃんと調べてみると、UNICEFでは民間からの寄付を各国のユニセフ国内委員会を通じて受けており、日本では日本ユニセフ協会が窓口となっています。日本ユニセフ協会は他国の国内委員会と同様民間団体であり、UNICEFは協力協定で各国の国内委員会に対し寄付金の収益から25%までを各自の活動資金として利用することを認めています。つまり、寄付金の全てがUNICEFに送られているわけではないのは事実です。
たろ父は若い頃アフリカで開発援助の現場を経験したこともあり、開発援助についてはそれなりに理解しているつもりです。その上で言わせてもらえば、途上国で何らかのプロジェクトを運営するには相応のノウハウと組織力が必要で、それらの維持には当然資金が必要です。純粋な善意による思いつきの援助は、多くの場合現地では何の役にも立ちません。アフリカなどで活動している日本のNGOの多くは欧米のNGOに比べ組織や資金基盤が脆弱で、残念ですが有効に活動できているところはほんの一握りです。一方、旧宗主国やUNICEF、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)等の国連機関が行っているプロジェクトは善意よりは政治的な思惑が強く働いていることも多いでしょうが、組織もノウハウもしっかりして多くの実績を残しています。
日本ユニセフ協会については今回初めてちゃんと調べましたが、毎年収益の80%強をUNICEFに拠出しているようです。協会ビルの建設については、30年以上前から基金を積立てており、賃貸料を払い続けるよりも経費節減になると説明されています。まずは健全な運営、というのが率直な感想です。根拠のない批判は気にせず、これからもささやかながら寄付を続けようと思います。

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