前のエントリで冥福について調べていて、元々仏教用語で本来の意味を外れて使われる例として「他力本願」があることを知りました。他人任せ、みたいな現在一般的な用法については、誤用であるという意見もあるそうです。たろ父はそっちしか知りませんでした。
元々の意味は、「他力」は阿弥陀仏の力で「本願」は仏自身が立てた願が成って衆生はその願力により、浄土へ往生するとか何とかそんな意味だそうですが、正直言って何のことか全然分かりません。
他力本願と並んで、本来の意味を外れて使われることが多い宗教用語にキリスト教の「三位一体(さんみいったい)」があるそうです。小泉さんが首相の時に三位一体改革、とかやってましたね。何でしたっけ、あれ。3つセット、くらいの意味でしか使ってないですよね。
たろ父はこれでも中学、高校と6年間カトリックの学校に通っていたので、キリスト教の教義についてもある程度は学んでいます。三位一体も中学の最初の頃に習った覚えがあります。
「父と子と聖霊の御名において…」とか言うあの「父」、「子」、「聖霊」が3つにして1つ、とか何とかそんな教えです。はい、理解してません。
まあ、「父」は「天なる父」なんで神様ですよね。で、「神の子」はイエス・キリスト。じゃ、「聖霊」って何でしょう。ちょっと調べてみましたが、結局分かりませんでした。中学生の時もそれなりに頑張って理解しようとした覚えはありますが、結局理解できていないところを見るとどうもかなり難解な教えなのか、あるいはたろ父のアタマが悪いということでしょう。多分後者です。
ちなみに、三位一体は英語ではtrinity(トリニティ)と言います。良く耳にする単語なので、多分英語圏の人も深く考えずに安易に使っているのでしょう。お祈りの「父と子と…」というのは”In the name of the Father, of the Son, and of the Holy Spirit”と言います。聖霊はHoly Spiritなんですね。やっぱり分かりません。しかもHoly Ghostなんて言い方もあって、ますます不可解です。
キリスト教文化圏の人と付き合うのに、キリスト教の知識はないよりはあった方がいいでしょう。でも、たろ父程度の中途半端な理解ではあんまり役に立っていないように思います。尤も、たろ父の友達はあまり宗教にマジメじゃない人が多いので、他力本願の意味を知らない日本人と五十歩百歩(これはただの故事成語)かもしれません。