保育園も最年長ともなるとサンタクロースの真偽について疑い出す子もいるようで、そういう話になった時は太郎も適当に話を合わせているそうです。家ではもちろんそんな素振りは見せず、少なくともポーズとしては純粋に信じているようです。私が子供の頃は、3つ上の姉がいたため比較的早くから(と言っても小学校低学年くらい)「サンタさんなんかおらんねんで~」という情報には接していましたが、両親を含む大人に対してだけでなく、自分自身に対しても「サンタさんの存在を信じる」というポーズを何年かはキープしていたと思います。どこかで「その方が得」という計算が働いていたのかどうかは分かりません。
今年お願いするプレゼントについては、去年と同じLEGO Cityシリーズ、LEGOのデザイナーズセットなどが有力候補で、特にLEGO Cityの空港セットにかなり惹かれていたようです。このところようやくお父さんが空港建設に携わっている事を誇らしく思うようになってくれたようで、父としては嬉しい限りです。ただ、LEGO Cityシリーズというのはどちらかというと一度組み立てたらその状態で遊ぶなり飾るなりするというコンセプトのようで、単純なパーツの組み合わせが発想次第で無限に広がっていくというLEGO本来の方向性とは微妙に違うようです。去年のクリスマスプレゼントに貰った警察署セットもよく遊んではいるのですが、スペースの制約から長期間組み上げた状態で置いておくことはできません。この上このシリーズを増やすのは、我が家の住宅事情を考えるとあまり得策ではありません。一方、最近は完全太郎オリジナルで作るものは可動パーツを駆使しつつ強度にも配慮したデザインにするなど手の込んだ物ができるようになり、どうせLEGOにするのならその方向で行って欲しいと思っていました。そこで、それとなくデザイナーズセットの方に誘導して太郎もかなりその気になっていたのですが、いざLEGOショップに見に行くとあれやこれやと目移りした挙句、最後に「きめた。これにする」と選んだのは結局空港セットでした。
その場では購入できない(サンタが持ってくることになっている)ので、後日最終確認も兼ねて後からこっそり購入するつもりで近所のトイザラスに行きました。ところがその店ではLEGOの売場が大幅に縮小されていて、抱き合わせのセットが一つ展示してあるだけでした。諦めて帰ろうとしたところ、太郎が他のものに興味を示しました。今目の前にあるモノに惑わされて悩みに悩んで選んだものを簡単に諦めようとするのは今に始まったことではなく、クリスマスプレゼントでも毎年やっています。今回太郎の気を引いたのはラジコンカーでした。意外にマトモなものを選んだな、というのが感想です。これまでこの手のものに興味を示さなかったのですが、今なら確かにラジコンカーくらい扱えるでしょう。ぬいぐるみが大好きな子供っぽい太郎ですが、男の子なら、そしてこの父の子ならば、機械を操作して意のままに操るという楽しさを一度体験するととても面白く感じるはずです。てか、絶対面白いからやってみろ。
正直なところ、父親のエゴだと思います。たまたま気まぐれで興味を持っただけなのにそこに付け込んで色々入れ知恵して、簡単に誘導される純真な(単純な)子供を半ば騙すようにしてラジコンが欲しいと思い込ませるのはずるいとも思います。でも、自分が子供の頃に体験したあの興奮を太郎にもぜひ知ってもらいたかったのです。本当はお父さんもちょっと遊んでみたかったというのは内緒です。で、首尾よく太郎のサンタさんへの手紙にはラジコンカーが描かれました。絵だけでなく、カタログから転記した商品名に細かいスペックから値段まで書き込んでいました。文章がなかった気がするのですがよかったのでしょうか。
ちなみに、最近はラジコンの飛行機やヘリコプターなんてモノが数千円で手に入るんですね。昔は電動モーターの性能が良くなかったのでエンジン式ばかりで、必然的にサイズも大きく値段も高いものばかりでした。普通の小学生なんかにはとても手の出るものじゃありませんでした。それが今では、発泡スチロールボディに電動モーター駆動で室内で飛ばせる小さな飛行機やヘリコプターのラジコンが3000円そこらで売っているのです。ほ、欲しい。トイザラスの売場でも、子供をほったらかして見入っているお父さんがいっぱいいました。