たろ父は今、会社の研修で埼玉は秩父に来ています。どれだけ寒いか分からなかったのでゴツイ服ばかり持ってきたのですが、意外とたいしたことなくてほっとしています。期間中は研修会場のホテルに缶詰めという話だったのですが、夜の外出は黙認されているようで若い人たちは連日飲みに出ています。ちなみに、たろ父と同期で入社した人たちを対象とした研修で、昨年受講することが出来なかった1年先輩の人も何人か混ざっていたのですが、受講者の中でダントツの最年長というたろ父の地位は揺るぎません。大卒・ストレートの人とで実に6年の年の差があります。高専卒の人とは8年です。ごめんな、おいちゃん、もう年やからよう付き合わんわ。
研修のプログラム自体は朝8:30から21:00位までとしっかりあるのですが、移動がないので夜は比較的時間があります。ま、飲みに行きたくなる気持ちも分からないではありません。てか、みんな行ってしまうと一人残されたおじさんはちょっと寂しかったりします。こういうこともあろうかと重たい思いをしてノートパソコンを持ってきたのは正解だったかも。本当は、研修の中で長めの文章を書くようなことがあれば役に立つと思って持ってきたのですがそちらの方は必要なさそうです。
それにしても、職場にコンピューターが完全に普及した現在、手書きで文章を書く機会なんて保育園の連絡帳くらいしかありません。そうなると当然漢字が書けなくなる訳です。もともと書けないというのは秘密です。研修では他の人に見やすいように模造紙にサインペンで書き込んだりするのですが、しっかりと馬鹿さ加減を披露してきました。でも、バカは自分だけじゃなかったのでちょっと安心しました。
今回の研修は3泊4日の日程です。家を出る時、太郎に「3回寝たら、次の日に帰ってくる」と言っておきました。一昨年から去年にかけては起きている太郎に1週間会わないなんてザラでしたが、今は毎晩毎朝顔を合せています。久々の父の不在ということで、太郎にとってはちょっとしたハードルだったようです。毎朝、起きてすぐにカレンダーを確認し、あと2回、あと1回と父のいない夜の数を数えていたそうです。この話を聞いて、父は涙が出るほど嬉しかったのは言うまでもありません。本当に涙をこぼしたのは秘密です。
同期の人達はまだ独身の人も多く、結婚したら小遣いがどうのとか子供ができたら自由な時間がこうだとか色々気にしているようです。それ以前に結婚したくてもできない人が多い業界なのは秘密でも何でもありませんが、まだ若いんだから希望を持ちましょう。自慢、していいですか?ま、子供持ってみ。でもって、嫁さんに任せきりじゃなくてちゃんと自分でも世話してみ。もう、自分の時間とか小遣いとか、どうでもよくなる位幸せだから。
そうしたくてもできない方々、失礼しました。自分は本当に恵まれていると思います。ごめんなさい。ありがとう。私は毎日、しあわせです。