かなり小さい頃から、太郎はブロック遊びが大好きです。3歳になった頃から自分で色々なものを創造するようになりました。気に入って作るのは飛行機であったり、るん(竜)だったり、鳥だったりが多く、何かしら飛ぶものが好きなようです。翼やら胴体やらが長いのがいいらしく、大きなパーツでざっくり作るのではなく、薄いパーツを何枚も重ねて作っています。各層で継手部分をずらすことによって剪断抵抗が期待でき、同じ厚さでより長く安定した構造にできる、等という構造力学的な知識なんてあろうはずもありませんが、経験的に何となく会得したようです。結構、エンジニアリングセンスあるじゃん。すいません、親ばかです。
4歳になる頃から可動パーツも使いこなすようになり、鳥や竜には足首か顎に必ず可動部分を作り込むようになりました。可動パーツの接合部は構造的に弱点になりやすく、おせっかいな父としては見るに耐えない脆弱な付け方をしていたりしますが、太郎には太郎のこだわりがあるらしく父が勝手に「補強」したりすると「もう~」と怒りながらきっちり元通りに戻してしまいます。
ここ数ヶ月ハマっているのは「バイオニクル(Bionicle)」というシリーズです。何だかよく分からないロボットみたいな虫みたいなヤツで、安売りしていたのをたまたま買い与えたのがきっかけです。パッケージの中にプロモーション用のCD-ROMが入っていて、あまり気にせず長いこと放置していたのですが気が向いて見てみると、Flashを使ったなかなか格好いいショートムービーや3G表示の解説アプリなんかが入っていて、太郎の心をしっかりと捉えてしまいました。 このシリーズの背景には何やら壮大な物語があるらしいのですが、情報が少ないので今ひとつ分かっていません。ただ、太郎が持っているラクシィとかいうキャラはどうやら悪役(しかも雑魚キャラ)のようです。その点は一応太郎も理解しているようで、「ほら、みてみ。こわいで~、ラクシ。バーン!ほら、やられた」とか言いながら遊んでいます。また、例のプロモーションCDを嫌というほど繰り返し観ているので、解説のナレーションを暗誦したりしています。どこまで意味がわかっているのか、「タカヌーバは、ひかりのトーアだ」とか「…のこうげきからは、だれものがれられない」とか仰々しく言っています。「ラクシを、もっとびっくりにみるのだ」は最初何のことか分かりませんでしたが、3Dグラフィックのアプリで「…をもっとじっくり見るのだ」と言っているナレーションのことだと後から分かりました。
このシリーズは一般的な面で接合するブロック状のパーツはなく、棒状の部材と各種の接合部品、かなり自由度の高いフレキシブルジョイントで構成されていて、組立て、解体が簡単な割に完成時の安定性はかなり高く、太郎のラフな扱いにも壊れません。拡張性も高く、パーツさえ豊富にあればいくらでも拡張できそうです。既にラクシィばかり3体持っている太郎は、パーツをありったけ使って妙に手足の長いヤツを作ってみたり、四つ足のヤツとか頭が2つのを作ったりと存分に楽しんでいます。
こりゃ十分にお買得だわ