絶望ポーズ

投稿者: | 2006年2月27日

以前、保育士さんから「太郎君は感受性が豊かだから云々」ということを言われたことがあります。褒められたわけじゃなくて、しょうもない事でヘンに傷ついたりするから注意してあげてね、という注意でした。確かに、反抗的な態度はそういうお年頃として、他の子に比べても多少情緒不安定なところがあるのかも知れません。何かについて注意されると、あたかも自分の全人格が否定されたかのように一足飛びに絶望してしまう(あるいは、そういうポーズをとる)傾向があります。
例えば、食事中のひとコマ。箸を持ったまま手遊びとお喋りに夢中で食べる方がお留守になっている太郎。「ちゃんと食べなさい」と努めて優しく注意するも、上辺で返事するだけで相変わらず箸は進まないというパターンを何度か繰り返した後、最後通告を与え、しかる後に「じゃあもう、食べなくていい。食べるな」と茶碗を取り上げます。「いやや」と抗議した後、簡単には許してもらえそうにないことを悟ると改めて泣き顔になり、わなわなと震える手から箸が転がり落ちます。この時、ちゃんと音を立てて転がり、更に不自然になり過ぎない丁度よい高さから落とすのがポイントです。場合によっては更にテーブルを叩いたりもしますが、ここで何かひっくり返してこぼしたりするとこっぴどく叱られることを知っているので一応気をつけている辺りは小心者です。「たろうくん、ちょっと○○してただけやもん」だの「おとうさんは、たろうくんがおなかすいて、しんじゃってもいいんか?」などと脈絡の無い文句を垂れ流します。
一旦このモードに入ってしまうとしばらく落ち着きません。本当は、一頻り泣いたらかなりすっきりしているようなのですが、あまりすんなりと機嫌を直すのもバツが悪いらしくそれなりに納得できる「落し所」を探ります。こちらも時間と気持ちにゆとりのある時ならそれなりに付き合えるのですが、生身の人間なのでいつもゆとりを持って接するなんて無理です。何度注意してもヘラヘラしながら同じことを繰り返されると本気で「このガキ、いっぺんしばいたろか」と思ってしまいます。
かくして、いっぺんならず何度もしばかれている太郎ですが、最近困ったことに、大泣きするとかなりの確率でお漏らしをするのです。気が付けば叱る前にトイレに行かせたりもしますが、大概の場合そういう事態は突発的に起こるので対処のしようがありません。お漏らしが発覚するのはたいてい本編を「落し」た後、本人の申告によってです。ようやく落ち着いた後なので穏便に済ます事が多いのですが、こちらの怒りが収まってなかったり、叱っている最中にズボンに広がるシミをこちらが発見したりした時は「何やっとんじゃあ!だからさっきオシッコ行けって言ったやろが」と更に事態が悪化したりもします。
シモに関しては、そうでなくてもいまだに遊びに夢中でトイレが間に合わなかったりするし、トイレに行ったら行ったで足首まで下ろしたズボンとパンツにオシッコをかけて盛大に濡らしたりもするし、、ウンチの後自分でお尻が拭けなかったり、拭いたと思ったらパンツを汚したりするし、なんかここ1年くらいあまり進歩しているように思えません。あと1年ちょっとで小学生。大丈夫かいな。

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