このところ、我が家でちょっとしたブームになっているのが昔懐かしのボードゲーム、「人生ゲーム」である。知らない人のために解説しておくと、これは一種のすごろくだ。ルーレットを回して出た目に従ってイベントをこなしていくというのが基本的な流れで、戦略的判断を迫られる場面はほとんど無い。なので、理解できるかどうか、楽しめるかどうかはともかく、ルーレットを回すことさえ出来れば参加することはできる。結構な額のバーチャル紙幣（何故かドル建て）を扱うのだが、金勘定のできない太郎にとっては今ひとつ楽しめない。大概、最後までは集中力が持続せずルーレットを回すだけになってしまう。
ところが、最終的に集計（決算という）してみると太郎の成績はいつもそこそこいいのだ。だいたい、うまく医者など高給取りになるのが最後まで効いてくる。どうやら運は強いらしい。ちなみに、ビリは大抵お父さんだ。収入も少なめで、何より進むのが遅い。定職に就くのが遅いのが生涯収入に大きく響くようだ。いや、ゲームの話である。実際そのまんまやんけ、とか突っ込まないで欲しい。反論できないから。