昨夜のこと、たろ母が太郎の筆箱に何かを入れてあげようとした時、太郎が激しく抵抗したそうです。「いいっ。自分でやるっ」と筆箱を渡そうとせず、何か無くしたのかとの問いにも全力で否定したそうです。非常に分かりやすいリアクションで、取り上げて見てみると案の定鉛筆が見事に全部無くなっていたらしいのですが、いっちょまえに嘘までつくとは、全くくだらん悪知恵ばかり身に付けるものです。
もちろん嘘をつくのは悪いし、それ以前に物を無くすのもよくないのでたろ父としても叱ったりしたのですが、本音ではむしろ褒めてやりたいくらいだったのは秘密です。何せ、一年前の太郎なら鉛筆が無くなっていることすら気付かなかったわけで、無くした事実、そしてそれが悪いことで、見つかれば叱られるという状況を正しく理解し、咄嗟の判断で隠蔽を図るなんて、もう想像もできなかったくらい目覚しい進歩です。
大きくなればそれなりに悪さをするのは当然だし、悪さも段々巧妙になっていくのでそのうち親も見破れなくなってくるでしょう。頭が痛い一方、ちょっと楽しみだったりもします。