ビザのお話

投稿者: | 2008年10月1日

たろ父の友達(日本人)が今アフリカのガーナで働いているのですが、ビザの更新に必要な書類が間に合わないとかで隣国のトーゴに日帰り旅行してきたそうです。ビザなしで何日間滞在可能、みたいな場合、一度出国して再入国すればそこからまた数え始めてくれんるんですね。日本にいる外国人でも、何ヶ月か毎に韓国に行ったりして凌いでいる人もいます。
たろ父はこれまでに何度か外国に行っていますが、ほとんどは短期でビザなしです。ビザを取得した経験は少ないのですが、なかなか一筋縄で行かなかったりして(後から振り返れば)面白い経験なので、思い出したついでに書いておきます。

・デンマーク
研修生として半年間滞在する予定だったので、6ヶ月の就学ビザを申請。各種証明などの書類は揃っていたものの申請は東京の領事館に出向いて行う必要があり、なかなか行けずにいたら申請はできたけど発給が出国に間に合わなくなってしまった。仕方ないのでビザなしで入国し、期限内にデンマークでの居住地(学校の宿舎)を管轄する警察署で手続きすることに。どちらにしても社会保障番号の発給を受けるのに出頭は必要だったので結果的に2度手間にはならず。それにしてもデンマーク、短期滞在の学生にまで国内だけでなくEU域内で原則無料の医療サービスが受けられる社会保障カードをくれるとは、さすが高福祉国。有効期限が書いてなかったけど、もしかして今でも有効なんだろうか。

・モザンビーク
現地で建設会社として登録している法人の従業員という扱いのため、就労ビザを取得。プロジェクトが全部面倒を見てくれたので、自分でやったのは日本大使館にパスポートを持って行っただけ。コペンハーゲンの日本大使館に行ったのは後にも先にもその時だけだけど、在留届を出していないことについてネチネチ言われて不愉快だった。モザンビークには南アフリカから空路で入国、帰りは陸路で出国だったけど、イミグレ関係の問題は自分に関しては皆無だった。ただ、帰国直前になって同僚の1人(デンマーク人)のビザが切れていて、既に不法滞在状態になっていたことが判明。入国時のミスと思われるが再申請は時間的にどうあがいても間に合うタイミングではなく、プロジェクトの出した結論は「現金を持たせてやるから、国境を越えるときそれで何とかしろ」というもの。バスで国境を越えたとき、特に細かくチェックされることなくすんなり通ることができ、預かったお金はヨハネスブルクで皆のディナーに有効に使われたのだった。

・マラウィ
モザンビーク駐在中、一度調査旅行という名目で隣国のマラウィに行った。旧宗主国のイギリスやたっぷり援助している北欧諸国は色々優遇されていてビザも免除とのこと。デンマーク人のボスが日本人もビザは要らない筈と言って何も手続きしてくれなかったので、そのまま行こうとしたら実はビザが必要な事が判明。分かったのが国境の検問所だったのでどうしようもなく、帰りも同じ検問所から再入国するので自然な流れで袖の下を使った。マラウィ滞在中は武装警察に会う度に頭数とポケットの中の紙幣の数を計算してハラハラしたけど、一度も袖の下を使う必要はなかった。ま、極東のマイナー国についてどのビザが必要かなんてそこらの警察官が全部把握しているなんてことはない。警察官は武装は物々しいけど皆フレンドリーだった。

ざっとこんなところでしょうか。他にもあるかもしれませんが今は思い出せません。税関を通る経験は割と多い方だと思いますが、海外の税関でトラブったり、荷物をチェックされたりしたことはほとんどありません。きっと人相が良いのでしょう。それなのに、日本に再入国する時はやたら質問が多かったり荷物を開けさせられたりする事が多いように感じます。日本の税関職員はもうちょっと人を見る目を養ってほしいと思います。こんなに善良で無害な人物に無駄な時間を割かず、もっとヤバそうな人をしっかりとチェックしてもらいたいものです。

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